UAEに住んでいると、香水屋さんやスーク、モールの一角で必ず目にする「バフール(Bakhoor)」。
名前は聞いたことがあるけれど、「実はよく分からない」「使い方が難しそう」「もらったまま放置している」という人も多いのではないでしょうか。
でも実はバフールは、UAEの人たちにとってとても身近で、生活に溶け込んだ香りの文化。
特別な日だけのものではなく、日常の空気を整えるための存在でもあります。
この記事では
- バフールってそもそも何?
- 本物と安いものの違い
- 炭や入れ物の選び方
- 私が実際に使っているバフール
を、UAE在住者目線で、できるだけリアルに紹介していきます。
20代のUAE国籍の女の子と仲良くさせてもらっているので、その方からも色々と教えてもらった、本当のUAEの伝統文化の内容にも触れています。
UAE在住・日本人向け|「知ってるけど使ってない」バフールの話
UAEに住んでいると、香水屋さんやスークで必ず見かけるバフール。
友達にもらったり、なんとなく買ってみたりしたけれど、「結局使い方がよく分からなくて棚に置いたまま」という日本人、実はかなり多いと思います。
炭を使うって聞くと難しそうだし、香りも強そうでハードルが高い。
でも実際は、虫よけにもなる・部屋の空気が整う・毎日少しずつ使える、かなり実用的なアイテムです。
私自身、最初は「特別なときに使うもの」という印象でしたが、今では日常使いが当たり前。
この記事では、日本人目線で「どう選んで、どう使って、どれくらいラフでいいのか」を正直に書いています。
バフールをもて余している人にこそ、読んでほしい内容です。
UAE旅行・観光客向け|お土産にもおすすめな“香りの文化”
UAE旅行中、Al Seefやスーク、モールの香水店で「Bakhoor(バフール)」という言葉を聞いたことはありませんか?
または、香水やサンの前で炊かれていたり、レストランで炊かれていることも多いので見れば「あぁ」と思う人も多いはず。
木のような見た目のお香が並び、店員さんが炭で焚いて香りを試させてくれる――
でも、「どう使うの?」「買っても日本で使える?」と迷ってしまう人も多いはず。
バフールは、UAEの人たちにとって香水と同じくらい大切な伝統的な香りです。
結婚式、来客時など、特別な場面で使われることも多く、実は「UAEらしさ」を持ち帰れるお土産でもあります。
この記事では、観光客の方にも分かるように、
- 本物と安いものの違い
- 日本に持ち帰っても使えるか
- 初心者でも失敗しにくい選び方
を、実体験ベースで紹介しています。
「香りで旅を思い出したい人」に、バフールはとてもおすすめです。
① バフールとは何か?|UAEの暮らしに根付く香り文化

1. バフールは「焚く香り」。UAEでは香水と同じくらい日常的
バフールは、炭や電気式バーナーで温めて香りを楽しむ、アラブ地域の伝統的なお香です。
日本のお線香が「静かに煙を楽しむもの」だとしたら、バフールは「空間全体に香りを広げるもの」。
家に入る前、来客前、服に香りを移したいときなど、さまざまな場面で使われます。
UAEでは「いい香り=きちんとした人・きちんとした家」という感覚があり、バフールは香水と同じくらい生活に密着しています。
2. 本物のバフールは「木にオイルを染み込ませたもの」
一般的に「本物」と言われるバフールは、ウード(沈香)やサンダルウッドなどの天然木に、香料オイルをしっかり染み込ませたものです。
火を近づけたとき、ツンとした刺激臭ではなく、深く、落ち着いた、奥行きのある煙が立ち上がるのが特徴。
焚いた瞬間だけでなく、焚き終わった後も空間に余韻が残り、「香りが空気に溶け込む」感覚があります。
お香よりも刺激が少なく煙も少ないです。しかし香りが優しく残ります。
3. 安いバフールは木ではなく「香りの粉を固めたもの」が多い
一方、比較的安価なバフールの多くは、木そのものではなく、香りのついた粉を固めたものです。
中身はまるでカレーのルーのような成形物、は安いものですので、ひと箱10AEDもしないということも少なくありません。
また、見た目は木片のようでも、燃やしてみると、オイルをしみこませた天然の木とは違い、泡が出ることがありません。化学物質を固めたものなので、ダマされないようにしてください。
ただし、これは「悪いもの」というより種類が違うという感覚に近いです。香り自体はとても強く、部屋のにおいを一気に変えたいときにはとても役に立ちます。用途によっては十分役に立つでしょう。
4. 香りは強いが、身体への影響は正直わからない
安いバフールは香りがはっきりしていて、虫よけや短時間の使用にはとても便利です。ただ、成分が不明確なものも多く、「身体に良いかどうか」は正直分かりません。
私は、
- 来客用・長時間 → 天然寄り
- 日常・虫よけ → 安いもの
というように、目的で使い分けています。神経質になりすぎず、距離感をもってまずは使うのがおすすめです。
5. Al Seefやスーク、モールで簡単に手に入る
バフールはUAEのどこでも買えます。
Al Seef(アル・シーフ)のような観光地、各スーク(市場)の香水屋さん、モール内の香水店など、場所によって雰囲気も価格帯も大きく違います。
観光客向けのものから、ローカル向けの本格派まで幅が広く、見て回るだけでも楽しいのがバフールの世界です。
② バフールに欠かせない「炭」の話

1. 炭を使うと香りの立ち方がまったく違う
電気式も便利ですが、炭を使うと香りの立体感が一気に増します。
炭がじんわり熱を伝えることで、バフールが焦げすぎず、深い香りだけが引き出される感じ。
「これぞアラブの家の香り」と感じるのは、やはり炭焚きならではです。
2. 炭はディスカウントショップのもので十分

バフール用の炭は、高価なものを選ぶ必要はありません。
私はこの画像のような、ディスカウントショップでよく売っている、1箱5AED程度の炭を使っていますが、全く問題なし。燃焼時間も安定しています。
毎日使うものだからこそ、気軽に買える価格帯がベストです。近所で買えるものを使うからこそ、長く自分の生活に取り入れられるとも思うので、メーカーにこだわらず、使いやすいものを近所で購入するのがオススメです。
3. 炭は三分割して使うのがちょうどいい
炭を丸ごと使うと火力が強すぎることが多いので、私は必ず三分割します。
多くの炭には最初から切れ目が入っていて、簡単に割れるようになっています。
小さくすることで、煙が出すぎず、香りもコントロールしやすくなります。
長く使いたいときには一本で使って、上に沢山バフールを並べておくと長時間炭を変えることなく楽しむことができます。
4. UAEの虫対策としてもかなり優秀
UAEは高層階でも虫が出る国。
バフールを焚くと、虫が寄りつきにくくなり、かなり安心感があります。
市販の虫よけスプレーと違って、部屋の雰囲気を壊さず、香りとして楽しめるのが大きな魅力です。
5. 火の扱いだけは最低限の注意を
炭を使う以上、耐熱の入れ物を使い、子どもやペットの手の届かない場所で使うことは必須です。
バフールの箱にも注意書きで「子供の手の届かないところで保管してください」と書いてあります。
とはいえ、基本を守れば日常的に問題なく使える、扱いやすいアイテムです。
③ バフールの入れ物(マブカラ)の選び方

1. 入れ物は「気に入ったもの」でOK
バフール用の入れ物(マブカラ)は、決まりはありません。
高級なものを使わなければいけない、ということは全くなく、自分が使いやすくて気に入ったものが一番です。
普段使うものであれば、大きいと結構邪魔になるので、私は10㎝程度の小さなものがおスス召したいです。
2. TEMUで3AED程度のものでも十分使える
この画像に貼ってあるものは実際に私が家で使用しているものです。
私はこれをTEMUで3AEDほどのシンプルなものを使っています。
炭を置けて、灰を受けられて、安定していればそれで十分。毎日使うものなので、気軽さが大事です。
3. 10AED前後で可愛いデザインもたくさん
少し予算を出せば、アラジンのランプ風など、アラブらしいデザインの入れ物も買えます。
見た目が可愛いと、自然と使う頻度も上がるし、使うのが楽しくなります☆
4. 電気式バーナーという選択肢も
火を使いたくない人には電気式もあります。
ただし、香りの立ち方は炭とは少し違うので、好みは分かれます。
私は移動しやすさやコードをつながなくて済むのや香り重視で炭派です。
5. 「使いやすさ>見た目」が長続きのコツ
重すぎない、掃除しやすい、持ち運びしやすい。
この3点を満たしていれば、バフールは生活に取り入れやすいと思います。
可愛いけど使いずらいものだったら、もしかしたら使わなくなるかも、、、
④ 実際に私が使っているバフールたち
1. UAE国籍の友達にもらった伝統的なバフール

UAE国籍の友達から、「結婚式や大切な来客のときに使う香りだよ」とプレゼントしてもらったのが、Deraah OUDのバフール。
焚いた瞬間に、「あ、これは特別な香りだ」と分かります。
2. 伝統的な香りは、日本のお寺に近い落ち着き
このタイプのバフールは、甘さよりも深さ・静けさが前に出ます。
正直、日本人には「お寺のお線香」に近い香りだと感じる人も多いと思います。
だからこそ、心が落ち着くし、空間が引き締まる。
UAEの人が大切な場面で使う理由が、使ってみると本当によく分かります。
3. 香水屋さんで買ったサンダルウッドのバフール

私がよく行く香水屋さんで買ったサンダルウッドのバフールもお気に入り。サンダルウッドに甘い香りがプラスされたものなのですが、なんだか忘れました。
香水やサンには10種類以上のバフールが置いてあるので、ご自分の好みに合った香りを買うとよいと思います☆
80gも入っていて、毎日使っても全然減らない。
スークはブランドの名前がないだけで、良品が売っていることも沢山あります。
半分くらいは偽物や吹っ掛けてくることもありますが、そこは交渉力(笑)
スークで買うのは、コスパがとにかく良いです。
4. 日常使い・虫よけにはこれが最強
このサンダルウッド系は、虫よけと部屋の香りづけを兼ねられる万能タイプ。
強すぎず、生活の邪魔をしない香りなので、朝や夜に軽く焚くのにちょうどいいです。
私は朝食前に焚いています。
5. 高級も安価も「使い分け」がいちばん賢い
バフールだけではありませんが「高い=正解」ではありません。
正解で言うならば、UAE産やサウジアラビア産のもので、現地人が使うものが正解です。
高いものを買う必要はありません。
目的・時間・場面によって使い分けて、無理なく生活に取り入れることに意味があると思います。
まとめ|バフールはUAEの香り文化を身近に楽しめる存在
バフールは、
- UAEのお土産として
- 在住者の虫よけ・部屋の香りとして
- もらったけど使っていない人の再発見として
とても優秀な存在です。
難しそうに見えて、実はとてもシンプルで、慣れてくると生活の中に自然と溶け込んでいます。
香りを通して、UAEの文化や暮らしを感じられるのが、バフールの一番の魅力だと思うので、駐在さんで数年しかいない場合や、旅行をきっかけに使ってみたい場合はまず使ってみてはいかがでしょうか。




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